ノーベル賞を受賞した山中教授と京都大学の技術開発方針
10月10にやっていたクローズアップ現代で山中教授が面白いことを言っていた。
京都大学が研究開発するのは、公的機関である国立大学が特許を取り、それを皆に使ってもらうためだという考えに基づいているという。。
これは逆に言えば民間企業が特許を取ると独占するからいけないと言っているようなものだ。
今アメリカなどでは、市場原理主義が医療業界等にも及び、それにともなって技術革新を引き起こす新技術の特許も使用料による金稼ぎの道具となりつつある。
山中教授の今回の発言はこうした技術の商業化を暗に批判したものだと思う。
「本来科学技術は公共のためのもので利益をあげるためのものではない。京都大学の研究者は科学の商業化を目論む陰謀を粉砕する。」という京大から企業への宣戦布告なのではないかと、そんな妄想をした。